常に変化している生活様式や文化や常識。
変化が根底にあるからこそ、自分が自分でいることの安心感や自分の軸をどこに置くか、そして受け入れる心、見極める力は、昔から変わらず大切なことです。
今は大変便利な世の中ですが、逆に情報過多で何を選択すればいいのか分からなくなってしまうことも多いです。
ヨガもそのひとつで、本当に様々な形のヨガが溢れています。
私も様々なヨガを経験し、見た目、スタイルばかりに重要性を置いてしまったり、すると怪我をしてしまったり、間違った知識や思い込みから、ヨガをすればするほどしんどくなることもありました。
本来ヨガはフィットネスやエクササイズに分類されるものではなく、誰かのアイデアによって作り上げられるものでもなく、
自然と調和したポーズや流れのことです。
ゆっくりやさしく行うことで、私たちの全てをつかさどっている「気」のバランスを整えます。
普段の生活の中で、考えすぎたり、見た目を気にしたり、様々な場面で人と比べてしまいがちな現代社会に、知らず知らずのうちにストレスが溜まることも。
伝統的なヨガでは、
頭であれこれ考えず、ポーズを鏡で見ながら行うことなく、人と比べず、何度も繰り返される
「リラックス」という言葉に純粋に身をゆだねて、ストレスを解き放ちます。
初めは、リラックスそのものが難しいですが、
頭で考えすぎず、積み重ねていくことにより、
体の筋力や柔軟性が高まり、
同時に内側からのくつろぎもどんどん増し、
本当のリラックスの果てにある軽やかさを
味わいはじめます。それは無駄な力みが解けた「自然な自分」です。
無意識に自分のなかにある恐れやトラウマ、固定観念、いらないものは落としてシンプルな自分にリセットしていく習慣は、ポテンシャル(潜在的な能力)も高まっていきます。
年齢や性別、経験問わずどなたでも、流れに気持ちよく身を任せ、心身とも健やかに過ごしましょう。
ヨガが世界的に流行した背景として、数々の検証結果から、効果を認められ、最近ではヨガを促進する病院も増えています。
例えば、以下の効果が確認されています。
・血行促進
・肺活量、呼吸量の増大
・ストレスに対する抵抗力の増加
・血中コレステロール、血糖値の低下
・腰痛、肩こりの改善
これらすべても、大切なのはまず、
「リラックス」すること。
そして伝統的なヨガでは、部分的ではなく全体性を大切にしています。
頭から足の先まで、筋肉、内臓、神経、骨全てが繋がり影響しあっているわたしたちの体、そして心。
きりはなすことなく、健康を養いましょう。
目を閉じて深い呼吸を養い、頭の中を空にします。
頭を空にすると、物事をシンプルに考えることができ、脳への負担が減ります。
実際に、抗ストレス作用があることや集中力が上がることが科学的にも証明されています。
有名なスポーツ選手や、大手企業が取り入れていることで、近年注目を集めています。
現代では様々な瞑想方法が流行していますが、
伝統的なヨガでは、ヨガの練習そのものが瞑想として行います。